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セルジオ・ピニンファリーナ 逝く

ピニンファリーナ創業者の息子にして、それまで小さな工房でしかなかったカロッツェリアというものを世界的な知名度に押し上げた偉大なる二代目セルジオ・ピニンファリーナ氏が2日ご自宅で息を引き取られました、85歳でした。
この人のすごいところと言えば、大きな自動車メーカーに吸収されることなく対等にビジネスを成立させ、時には生産すらもやってしまうほど規模の大きな会社に仕立てました。
有名な物だけでも、ほぼ全てのフェラーリ(たぶんディーノ308以外は全てだったように思います)、アルファロメオのスパイダー、306までのプジョー、等枚挙に暇はありません。
個人的には最近のサルーンの中では最も美しいと思うマセラーティ・クアトロポルテのデザインを任された日本人、ケン奥山こと奥山清行氏が生前、氏から受けたアドバイスが「シンプルにしろ」これだけだったそうです。
無駄なラインを多用し力感だけを強調するどこかの国の車デザイナーに聞かせてやりたい言葉です。
本当に普遍的なデザインはシンプルなラインで構成することにより真の美しさが引き出されるということでしょう。

ご冥福をお祈りします。

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